17歳のカルテ

99年/米 監督:ジェームズ・マンゴールド 出演:ウィノナ・ライダー、アンジェリーナ・ジョリー、ブリタニー・マーフィ
やっぱり可愛い…:クレア・デュバル


 クレアたんが出ている出ていないに関わらずいずれ観ようと思っていた一本。しかしこれ日本公開されたのは2000年なんですが、その時観てなくて本当良かったよ!二年前っつったら一番消耗してた時期だしなあ。そんな時にこんな映画観たら間違った方向に進んでしまいそう(その時その時観た映画で進退を決めてきたおバカ人間ですので…)。

 平たく言うと精神病院に入院しているティーンたちの青春ラプソディ。境界性人格障害の少女が精神病院で虚言癖、拒食症、自傷癖、暴力などの症状を持つ少女たちと触れあっていく…というお話。冒頭のウィノナさんモノローグ「お金があるのに万引きしたり…」には不覚にも笑ってしまいましたが、なんつってもアンジェリーナ・ジョリー凄過ぎる!トゥームレイダーの時とは別人のように輝いているよ!チンピラ女子役なんですがバックに東映マークが見えそうな見事なスケバンっぷり。かーっこよいわあー!目がハートになりそうです。長い助走を経てそろそろブレイクか?のブリタニー・マーフィ嬢もステキ。髪型が冗談のようですが、ジョリー姐さんの次に美味しい所をさらうキャラを熱演。根性ある役者さんだよ…。男子ではジャレッド・レトが出てますがこの人素で瞳孔開いてるっぽくて恐いですね!フラワームーブメントなマリ花決め決め男子とかヤク中とかキレたホモ役ばっかりなのはそのせい?眼見ると石になりそうですよ!
 あとはもちろんクレアたん。うわー普通に可愛いよ!オンナノコしてるよ!赤いカーディガンとかカントリー調ブラウス(オズの魔法使いオタという設定)も可愛いし、ほっぺたに手当ててオドオド俯く仕種もたまらん!この方の演技が上手いかどうかは各人の好みに分かれる所だと思いますが、オオシマンはつくづく大好きですvテレビで映画版オズ観て泣くシーンとかもう!自分の病名紹介する所とかもう!嗚呼クレア…若手の中で男女問わず一番キナ臭い演技が出来るのは多分キミだ。このままタイプキャストの罠にはまらぬよう立派なクセモノ女優になってくれ。明日のキャシー・ベイツはキミだ!極東には君に焦がれ応援している気持悪い独身女が少なくとも一人いる!ファイト・クレア!

 あー、中身については…ウーピー・ゴールドバーグや(出番少ないけど)ヴァネッサ・レッドグレイブの熟女陣がビシッと締めてたかなと。うーん。素直な感想としては、フツーに映画として何も引っ掛からず観てしまいました。まあおもろい。そんな感じ。10代で観てたら激しい自分語りでもカマしてたんだろうなあ…オオシマンも12、3歳の頃は世界中が敵のような気分で膝抱えてサイモン&ガーファンクル聞きつつアル中気取ってたりしてたし(恥♪もちろん量も大して飲んでいなかったので本当に気取ってただけ。しかしなんでまたS&Gだったのか)、こういうテイストには存分にグッと来るはずなんだけどな…歳取ったのかな…まだ若いつもりなんだけどなあ…なんかもう肌感覚としてイマイチ分かんなくなっちゃったんだこういう映画…傷付き易い心とかさ…怒れる若者とか…誰も私を分かってくれない!とかそういうワードにピンと来なくなっちゃったのよ…。
 もちろんただ映画観て面白かった以上の妙なモヤモヤが心に残っているのは確かなんですが、登場人物に感情移入したり憐れんだりするにはオオシマンはちょっとグローイング・アップしてしまったのやも知れません。寂しいなあ。もっと「大人は汚い!」とか「体制はクソだ!」とか叫んでいたいのに。

 美術とか女子のファッションとかはむちゃくちゃ可愛いです。音楽も最高!ドアーズとかS&G(微妙笑)とか使い方も凄くいい。サントラは欲しいな。画面もキレイです。監督は久々にアメリカまで出掛けて責任者の首を締めてやりたい気分にさせてくれた映画「ニューヨークの恋人」のジェームズ・マンゴールド。そういやあの映画も絵面は良かった。
 悪い映画じゃない、というか普通におもろかったのですが、誰に薦めたらいいのかよくわかんない。そんな一本でした。なんだかんだ言ってモヤモヤしとるがな。


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