GO!GO!チアーズ

99年／米　監督：ジェイミー・バレット　出演：ナターシャ・リオン、クレア・デュバルお姉様、バッド・コート（涙）
ナイスデビュー賞：キップ・パルデュー

　タイトルはアレですが、ゲイ及びゲイ好きの方なら多分観て損は無し。キャンプでエグくて最高！チアリーダーの優等生がある日いきなり親や友人から「レズだ！」と言われて同性愛者矯正施設（笑）に叩き込まれる話。ナターシャ・リオンがむちゃくちゃ上手い！カワイイはずなのにブサイク表情全開で。セットはオモチャ（ラブホ？）みたいだし全編ピンクとブルーの洪水だし、ゴス娘は出て来るしでたまらんかったです。しかしナターシャの父親役がやたら目のでかいこっぱげで印象深かったんですが…まさかバッド・コートだったとは…あんなに、あんなにあんなに可愛かったのに…時って残酷…。クレア・デュバルはやっぱり男前。素敵過ぎる。他はキップ・パルデュー（これがデビュー作）がグレイトです。ファン必見！パルデューさん、この映画の事絶対思い出したくないだろうなあ。キャメロンにとっての『殺人魚フライングキラー』みたいなもんか。デビュー作でいきなり（しかもエグいコスプレで）男とディープキスをかました彼の根性は見上げたものだと思ったり思わなかったり。
　しかし私はフライングキラーもこの映画も大好きだ。レズ版『卒業』みたいな話なんですが、畜生！ってくらいトキメキました。こっぱずかしい…。ナターシャの恋人役のクレア・デュバルがホンモノくさくてまた良い。レズ題材映画ってなんだか「少女の聖性」or「人妻の欲求不満」的観点で描かれているか、逆にレイジアゲインスト社会的な肩の力が入り過ぎている物が多いような気がするのですが、この映画はゲイもヘテロも等しく笑い飛ばしていて気持ちよかった。お笑いは大切だー。