ゴースト・オブ・マーズ

01年/米 監督:ジョン・カーペンター 出演:スピーシーズの女、アイス・キューブ
ジェイソン・ステイサム、パム・グリア姐
結婚を前提として付き合って下さい:クレア・デュバル


 しょっぱなからズバコーンと垂れ流される爆音ギター。めんどくさい事は全部字幕で処理する侠気。日本初公開版「ゾンビ」を思わせる実にいいかげんなオープニング。Here Comes John Carpenter!!
 
 凄い。凄い凄い凄いぞ「ゴースト・オブ・マーズ」!!何でこんなどうでもいいストーリーが、キャラクターが、特撮が素晴らしく魅力的に見えてしまうのか。 正直オオシマンはJC作品をコンプリートしているわけでもありませんし、今までも熱狂的ファンと言う訳ではなかったのですが、それを猛省し今現在アメリカの方向に土下座しながらこれを書いています。すんませんでした!これから勉強させていただきます!

 ストーリーも何もこれに関してはとにかく観てくれとしか言い様が無いのですが、この映画を観ながら私の心に激しく、そして懐かしい感情が蘇って来ちゃったんです。ジュンと。その甘酸っぱいざわめきの名は「ヘビメタ」! 「ヘヴィ・メタル」ではなく、ましてや「スラッシュ・メタル」や「ラウド・ロック」なんて聞いただけで下痢を起こしそうなフヌケた言葉ではない。「ヘビメタ」なんですよこの映画は!山とヤンキーと暴力教師に囲まれたオレの青春時代。そこでのROCKとはBOOWYとボンジョビとMr,BIGだった。パンクもない。テクノもない。ヒップホップはm.c.A.T。好きなあの子への妄想を日記にぶつける事とマッチョなヒーローになってオレをしゃもじで殴った教師をブッ殺すこと、そして学校をサボってカッコイイヘビメタを聴く事だけが夢だったあの頃…。なんていらんモノローグが知らず溢れ出して来るくらいヘビメタなんです。よく分からんですがね。

 とりあえず物語が回想形式で進むのにもビビりましたが、話がいちいちスイッチバックして同じ台詞を二度聞かなきゃいけないのにもオッタマゲーション。しかしこれはJCの深い洞察力から来たメッセージと踏んだね。わざわざ金払って劇場でこんな映画(リスペクト言語)観てるヤツが10分前のシーンや台詞を憶えてるわけないだろう?お前も気取らないで巣のIQでオレの映画を楽しめYO!という。イエッサJC!
 つー訳で火星で仮性でパツキンのボインがアクションで首チョンパのショットガンがマリマンのエイエイオーな映画なのです。これは。他に言う事などない!主役がナターシャ・ヘンストリッジ&アイス・キューブで、火星警察のリーダーがパム・グリアという辺りで御理解いただけますでしょうか。一昔前で言うマイケル・パレみたいなものなのだなヘンストリッジ姐さんは。
 それにオオシマンの大好きなクレア・デュバル嬢が出ているのも嬉しいvなんつーか一見男前なんだけどその実誰よりも繊細で、つい守ってあげたくなっちゃうような雰囲気なんだよね…(病気ですので)。今回も微妙にレズを匂わせる描写ありーので相変わらずだし、火星幽霊と交感しちゃったりしてゴス度も抜群。いやーいい女だ。絶対歳くったら凄い女優になりますよ彼女は!ポジション的にはシシー・スペイセク辺り行きそうですな。
 こんな感想では何が何だか分からないと思いますが、とりあえず傑作なので田舎のバカ学校で体育会系にいじめられてた眼鏡野郎は全員観る事。あと10秒以内でビックル買って来い。


BACK
SEO [PR] おまとめローン 冷え性対策 坂本龍馬 動画掲示板 レンタルサーバー SEO