愛の悪魔  フランシス・ベイコンの歪んだ肖像

98年/英 監督:ジョン・エイバリー 出演:デレク・ジャコビ、ダニエル・クレイグ


 ビデオ鑑賞。英国現代美術を代表する画家、フランシス・ベーコン(この方がしっくり来るな)とその愛人でありモデルであったジョージ・ダイアーの関係を描いた映画。単館系バリバリの雰囲気。ベーコンは大好きな画家なんですが、私生活とかちっとも知らなかったので驚きしかり。作品的にもゲイっぽい雰囲気は感じていたがオネエ様だとは思わなかったぜ。ついでに勝手に生前は才能が認められず不遇な最後を…みたいなゴッホ的ステロタイプイメージも抱いていたんですが、違ったんスね(これでデザイン勉強してたってんだから…)。

 映画そのものに関してはちょっと奇をてらいすぎというか、ベーコンの絵の歪みを映像化しようと試みて失敗してるのが全編にわたってありありと分かりすぎててナニですが(ジェイコブス・ラダーみたいなおっかない映像)、久々に感情移入できる恋愛映画を観た気分になれました。決してオオシマンがこういう色恋沙汰を経験したわけでも心の底から理解できたわけでもないんですが、しっくり来たのです。こんなにも「I Love You」が真摯に、安っぽく聞こえた映画は初めて観ました。愛って気持ち悪いやね、やっぱり。


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