アメリ

01／仏　監督：ジャン・ピエール＝ジュネ　出演：オドレイ・トトゥ、ヨーランド・モロー
ムーミン：マチュー・カソヴィッツ

　有楽町にて劇場鑑賞。予想以上にジュネ節炸裂で、キュートな中にも彼特有の毒と意地悪さがなんて事はどこの雑誌だのサイト見ても書いてあるので話をマチュー・カソヴィッツに集中させる。いやあどうよあの三十男！あんな生き物がこの地上に生息しているのかと思うと身も世も有りません。とても『憎しみ』だの『クリムゾン・リバー』だの撮った男だとは思えん。可愛い…。本当に実写版ムーミン（アニメではなくトーベ・ヤンソンオリジナルバージョン）のようなルックス＆雰囲気。30過ぎて「マイナスの意味でなく」（←重要）童貞に見える男というのはかなり貴重な存在だ。オドレイ・トトゥが巨乳だったのも予想外の収穫でしたが、マカソのフニクリフニクラした笑顔を見るだけでもう眼精疲労も吹っ飛ぶ幸せ気分に。虜ロール！虜ロール！3秒でいいから私と代われオドレイ！出来ればベッドシーンな！しかし元不思議少女志望・現アル中寸前超スモーカー部屋腐海貯金無し独身女としてはなんつうの、色恋沙汰において自分に欠けている心構えだの女らしさだのを眼前にブチまけられたような気分になって、意味も無くひがんで落ち込みました…。とりあえずカップルで観に行くような映画ではないわな。しかし勘違い女も大量に生み出しそうな映画です。オオシマンはもう勘違いのしようがないくらい自分のアバズレポジションに納得してしまっているからいいのですが…いや本当は納得出来てないんだが…今更鈴木清純ぶれないというか…本当の私は心にひなぎくを育てている女なのに…。

　とまあ普通少女と処女には夢を、スレたダメ女には世間との軋轢を改めて痛感させてくれる映画『アメリ』。やっぱこんだけ流行るだけあって凄いわ。傑作です。ビバ・ラ・アルバトロス！オオシマンも幸せになりたい！私のニノはどこに居るの！男欲しいぃぃぃぃぃぃ（魂の叫び）