アニマル・ファクトリー

00/米 監督:スティーブ・ブシェミ 原作/脚本:エドワード・バンカー 
出演:ウィレム・デフォー、エドワード・ファーロング、ダニー・トレホ
怪演:ミッキー・ローク


 ビデオ鑑賞。刑務所モノの映画で、私の人生を変えた超好き映画『レザボアドッグス』のMrブルーでお馴染みのローレンス・ベイカー氏の同名小説が原作なのですが、それだけじゃない!Mrピンクことスティーブ・ブシェミが監督なのです。その上主演はウィレム・デフォーにエドワード・ファーロング(ついでに音楽はジョン・ルーリー)!これで劇場未公開ってんだから、悲しいけれどよっぽどアレなのかしらとテープをデッキに突っ込みました。が。
 
 面白い。面白かったんですよ〜!場所はほとんど刑務所中のみ(たまに裁判所)。主要キャラに女性が全く出てこないベイカー節。『シャドウ・オブ・バンパイア』と撮影時期が被っていたのか、デフォー様は全編つるっぱげで非常に怪奇。ファーロング君は相変わらず中学生みたいだが、やっぱり凄く旨いじゃない上手いです。あと実はミッキー・ロークも出てんだが…ナイン・ハーフで彼を見初めた方にかなり衝撃を受けるであろう役柄です。請うご期待。監督ブシェミと原作バンカーもちょろっと出てます。
 雰囲気的にはネタが同じという事もあって『ショーシャンクの空に』(ちょっと『アメリカンヒストリーX』も入るか?)っぽい感じなのですが、無理に見せ場や"感動シーン”を作ろうとせず、あくまで淡々と刑務所で主人公が出会う様々な事件を描いていく演出は手堅くて、それでいてちっとも古くささを感じさせず観ていて凄く気持ちいい。凄えなあブシェミ(惚)。カメラワークも良くて、面白いカメラワークとただ突拍子無く観づらい画面を混同してる映画が多い中、画面にのめり込みやすい落ち着いた絵が多くて逆に印象的だった(今資料見たら撮影監督さんは「フォー・ルームス」でも仕事してたそうだ。レザボア人脈映画…?)。

 エドファーは前にも増してガニ股が発達し、益々ティム・ロス兄貴と歩き方がソックリになっています。綺麗な人ですね…やはり。あまりに月並みな話ですが、ちょっとした目線とか仕草とかが本当に繊細。ドビン被って日本語でCD出してた過去は遠くになりにけり。デフォー様に関してはもう言う事無しですわ。というかデフォー様に冷静にコメントする事など出来ませぬ。恐れ多い。いつ彼が「ママは外泊はオッケーよ」を言うのか内心ドキドキしてましたが(言わねえよ)、キレそでキレない微妙な役柄を魅力バリバリに演じておりました。そんで私的影の主役、ジョン・ルーリー!皆様『フィッシング・ウィズ・ジョン(ジョンと釣り)』御覧になりましたでしょうか。釣人にして俳優/ミュージシャンであるジョン・ルーリーが毎回友人である各界のスターと共に様々な土地で釣を楽しむというテレビシリーズ(?)なのですが、それのゲストにデフォー様が出た事があるのですよ。私と盟友ネモトさんはこれを見て素晴らしい感動を得たのですが、それ以上は言わん。皆見てくれ!というか話が反れましたが私はこの主題歌である「ふぃし〜んぐうぃずじょおおお〜ん♪」という歌にしばらく取り憑くかれていた事もあり、ルーリーさんの音楽が大好きなのです。主にカントリー調なんですが、もうこの映画にバチハマりのナイスミュージック連打。洋盤でサントラ無いかなあ…。


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