クリミナル・ラヴァーズ

99年/仏=日(ええっ?) 監督:フランソワ・オゾン 出演:ナターシャ・レニエ、ミキ・マノイロヴィッチ
ヒロイン:ジェレミー・レニエ


 ビデオで拝見。マイベストフレンチ『ジェヴォーダンの獣』に於いて素直で純朴な若侯爵・トマを演じたジェレミー・レニエ君主演の陰々滅々エロエロ映画。映画は腰から下で観ろ!を標榜している私の映画愛人生に、ついに『クラッシュ』より抜ける映画登場!フランソワ・オゾン監督作は今まで観た事が無かったのですが、これ一本を観る限り非常に好きなタイプの監督さんやと思います。ていうか、トモダチ?好きなんだよこういうの…。愛と暴力と倒錯好きのcut及びスタジオボイス読者ご推薦?フレンチの風憧れるアニエスギャル(死語)メロメロの危険なラブストーリー?ニッセンのカタログ片手にしまむら安心価格のジャージばっか着ている私が好きになってよいような映画なのでしょうかこれは。ドキドキ。

 ストーリーは「ヘンゼルとグレーテル」を基本にした雰囲気で、奔放で美しい17才の少女(まさにフレンチギャルですな)アリスとその気弱なボーイフレンド、リュック(ジェレミー君)が殺人を犯し逃亡するが、迷い込んだ森の中で不気味な男に出会い監禁されてしまう…。というもの。多分オゾン監督ホモやと思うんですが、とりあえず男の尻がやたらと出て来ます。ジェレミー君に至っては、この映画の撮影時はたぶん未成年だと思うのですが毛まで出してて素晴らしいです。腐乱スに児ポ法は無いのか。それ以前に児童福祉法に引っ掛かりそうな撮影だわ。「はいカット!」の後どんな顔してたのかしら。意外と現場は和気藹々だったりして…。とかいらん事が後から後からフツフツ湧いて出てくる不思議な映画。不思議なのは私の脳か。抜きどころは無数にある素晴らしい映画ですが、それより女子として妙に涙を誘ったのは、殺人決行の夜にアリスが丹念に化粧をする所。『レクイエム〜』でもワヤクチャになりに行くジェニファー・コネリーが凄く丁寧にマスカラや口紅を塗るシーンがありますが、何と言うのか…うーん。悲しいですね。説明しにくいけど非常に共感&悲しくなりました。あと吐き気がするほど美しいどうぶつの森ファックシーンとか、「笑っていいのか?」みたいな悪趣味なシーンがいっぱいあって楽しかったですわ。そして特筆すべきはジェレミー君の上手さ!ジェヴォーダンではコスチューム物という事もあって軽みのある彼の演技はちょっと浮き気味だった気がするのですが、こういうソリッドな現代劇で観るとめちゃくちゃ上手いではないですか。凄いよーラストとか。しかしこのエロシーン以外の場面にも滲み出る、粘つくようなやらしさは何なんだ。ボクシングジム、教室、学校の廊下…全てがピリピリした色気に満ちております。腐乱ス人って本当にスケベ。そして観終わった後タイトルロールが誰と誰を指しているのか分かるこの瞬間。いい映画観ました。DVD出ねえのかよ!是非とも高画質でじっくり何度も堪能したい。そんな映画でしたよセクスィーボーイ。


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