恐怖の洞窟

68年/米 監督:ラリー・ブキャナン 出演:トミー・カーク、シャーリー・ボンヌ、ピンポン怪獣トカゲルゲ


 私もこういう「いかにも」な雰囲気の作品は一応狙って観ているので、下らなくて当たり前だよなという余裕の気持ちも持ってはいるんですが、どうもその余裕のキャパが狭いらしくていつも見終わったあと必要以上に呆然としてしまいます。修行が足らんなあ。そんな自分の至らなさを見つめ直した一本がこれ。

 のんびりした森林の中をドライブ中の夫婦。しかし田舎のドン詰まりで道に迷ってガス欠寸前。なんとか辿り着いた農家でガソリンを分けてもらおうとしますが、そこの親父がくるくるぱあ((c)イワモトケンチ)で、二人は謎の洞窟に拉致監禁されてしまいます。そこには人の良さそうな若い学者もとっつかまっており、怯える妻に何とか脱出するんだ!とか頼もしそうなところを見せて格好付けます。どうやらこの洞窟には親父が妙な生き物を飼っているらしく、夫婦と学者はエサとしてとっつかまえられた模様。ふーんとか思いながら鼻くそをほじっていると、突然くだんの妙な生き物登場。出たな、ピンポン怪獣トカゲルゲ!(正式名称があった気がしたが、覚えてないので勝手に命名)……いや、目玉がピンポン玉なんです……それだけなんですけどね……。で、トカゲっぽいのよ……ビニールがペナペナしてて……視線っていうかピンポン玉があさっての方向向いてるんですけど……。

 そのあまりにもあんまりな怪物に小指を鼻の奥に突き刺しそうになってしまいましたが、そうこうしている内に夫の方がモグモグ食われてしまいます。何だか自分から襲われに行ってた気もしないでもないんですけどね。とりあえず残るは妻と学者のみ。そこに以前から監禁されて、エサの世話係をさせられているおばはんが登場。突然聞いてもいないのにアタシが拉致られたときはね……とアンニュイな昔語りを数十分繰り広げます。タリぃ。ていうか今さらそんなん語って何になるっつうのよ夫食われてるんだしさ! 

 その後、記憶が寸断されているんですが結局このおばはんのマイト特攻でトカゲルゲは昇天。妻と学者がくっ付いてとっぴんぱらりのぷぅ、な終わり方だったと思います。それにしてもマイト! マイト! なぜこういう映画にはマイトが付き物なのか! 発破64! ちなみにこのトカゲルゲ、どう見ても普通の人間サイズなんですが設定では15メートルくらいになってたらしいですよ。やたら遠近法を多用してるなあと思ったらそういうことだったんですね。どっとはらい。


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