死霊のはらわた2

87年/米 監督:侍Me! 出演:ブルース・キャンベル、ダン・ヒックス、テッド・ライミ


 そんでもって2ですが、こちらは続編というか実質的なリメイク。1で起こった事を冒頭10分くらいでちゃちゃっと撮り上げて、残りの時間はまたもや不幸の佃煮男・アッシュのヤケクソ行脚をズームイン。『はらわた』シリーズはとにかくこのアッシュ=ブルキャン様がいかにとんでもない目に遭うかという事が屋台骨となっているのです。アッシュがケチョンケチョンのボロボロになればなるほどヒートアップする観客!どんなに一生懸命でも最後の最後まで永遠に救われないヒーロー、それがアッシュだ!(あ、この辺がスパイディにも通じてんのか?)

 基本登場人物はやはり5人。今回は1ではあまりフューチャーされていなかった重要アイテム「死者の書」を軸として、エログロ度控えめお笑いアップで走る走る!そして1観てても思いましたがブルキャン様演技上手いです。パントマイムというか一人芝居がナイス過ぎる。モンティ・パイソンの傑作スケッチ、グレアム・チャップマンの至芸「一人プロレス」を髣髴とさせる名シーンもあるのでパイソニアンは迷わずチェックです。以後アッシュの代名詞となった右手チェーンソーもババーンと登場するし、死体ダンスもあるしでサービス精神は大幅にアップ。オオシマンのお気に入りとしては途中「アダムスファミリー」のハンド君みたいなヤツが出て来るのですがこのハンド君を閉じ込めるのに「Fairway the ARMS」(武器よさらば)を使うシーンが芸コマで笑えました。

 2は1より明確に続編の存在を意識していて、オチは3である『キャプテン・スーパーマーケット』(原題はARMY OF DARKNESS。この邦題はブルキャン様やライミ本人も面白がってるそうだ)へ繋がって行きます。個人的に映画として面白いのはやっぱり1だと思うのですが、ライミの漫画趣味やストップモーション・アニメの楽しさ(冒頭の死者の書シーンと死体ダンスは最高!)、そして名セリフ「グルーヴィ…!」と共にアッシュというキャラクターを前面に押し出した2も大好き!1はちょっと気が滅入ってる時とかは絶対観られないけど、2は朝一で観ても全然楽しめるもんな〜(観るなよ)。ちなみにライミ作品には必ず顔を出している実弟テッド(セオドア)・ライミ、ここでは化け物母さんの「中身」らしいのですが詳しい情報分からず。スパイダーマンでの彼の出番も分からなかった…。


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