殺人魚フライングキラー

81年/米 監督:ジェームズ・キャメロン 出演:ランス・ヘンリクセン、殺人魚


 このテの映画にしては「ジェームズ・キャメロンのデビュー作」ということで結構有名な作品。キャメロン氏にこの映画の話をすると殴られるというのもかなり有名な業界伝説ですが(伝説というかマジらしいんですが)、私は主演のランス・ヘンリクセン様のファンでありますのでキャメロンどうこうは脇に置いてとっくり拝見しました。ちなみに原題は「ピラニア2」。続編なんですな。「1」の方はジョー・ダンテ監督の結構面白い海洋ホラーなんだそうですが、ビデオが見つからず未見です。ついでに私がこの映画を観たのももう結構前なので、以下の文章は相変わらずウロで書いています。見直す気になんかなれるか!

 ビキニギャルの聖地・カリブの海水浴場で無気味な怪物に猟師が襲われ殺害される事件が発生。怪物の正体はなんと軍が極秘裏に開発した生物兵器、陸上でも水中でも呼吸でき、空を飛ぶ事もできる脅威の殺人魚・フライングキラーだったのだ! 素晴らしくどうでもいい設定。で、確か美女海洋学者が出て来て、彼女の元ダンナが海岸警備隊長かなにかで(これがランス様)、市長にこの浜辺は危険だ!とか警告するんだけど、観光客に逃げられてはたまらんと市長はそれを無視。結果ギャル満載のビーチにフライングキラーがもれもれ出現して血糊ドバドバのぶっかけ祭り、最後は例によってマイトでドカーン!なストーリーだったと思います。これの企画書は「『ジョーズ』参照」の一言で済んでしまいそうですね。

 もともと船乗りだったランス様の板に着いた海の男っぷりは非常に格好良かったのですが、肝心のフライングキラーの造型というのが、何と言うか萎びたダイコンに尾ヒレ胸ヒレと牙を付けてサクラクレヨンで着色したような雰囲気で、ぶっちゃけ非常に不細工なのです。これがシャシャシャシャ〜と耳障りな怪音を発しながら闇夜をぎこちなく切り裂き飛んで来るわけで、初監督作で現場に行って「これがメインのクリーチャーです」とか言われたら私だったらそのまま帰りますね。キャメロンさんは偉いです。

 まあこの映画のおかげでその後のキャメロンvランス様の男の絆が築かれたかと思えば微笑ましい作品でしょうか。ちなみにこの頃のコレ系にありがちな「エイリアン」@チェストバスター出動!なカットがあって笑った覚えがあります。しかしこれがもう東京コミックショーみたいな特撮でさー……。後年「2」を監督するとは夢にも思っておらんかったでしょうな。人に歴史あり。そんな一本です。


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