ハード・デイズ

98年/米 監督:アダム・バーンスタイン 出演:デボラ・ハリー、アイザック・ヘイズ
子猫ちゃん:ノーマン・リーダス


 ビデオ鑑賞。18にもなって「家庭の医学」程度の性知識しか持っていない超マザコン童貞青年ハロルド君(ノーマン・リーダス)がひょんな事から地元のヤクザの舎弟になり持ち前の腕っ節の強さと根性で成り上がっていくのですが、同時に奇妙な人物が身の周りをウロチョロしだしてシノギに身が入りません。そのうち過保護セクシーママ(デボラ・ハリー!)とやっと出来た恋人の間でにっちもさっちもどうにもブルドッグ。「おやっさん!わしゃあどうしたらええんじゃ!」「男になりい、若いの」果たして童貞を脱出したハロルド君は、宇宙から命令してくる電波に打ち勝ちヌルい人生をも捨てる事が出来るのか?乞うご期待!というお話。というか感想が言い辛い映画です。面白いと言えば面白いし、なんじゃこりゃと言えばなんじゃこりゃなんだよな…。

 とりあえず5分に1回は出てくるノーマンの半裸としょうむない展開に、ウハウハすればいいのかテレビを窓から投げ捨てればいいのか分からなくなり難儀しました。ハロルド君はティーンでちょっとネジの外れたママ大好きピュア系男子という設定らしいのですが、可愛くはあるが童顔ではないノーマン氏が演じるとホンモノ感が凄くてデボラ・ハリーとのカラミに何故か「新宿ホストクラブ 愛」の顔写真入り巨大看板が浮かんでしまいました(まだあるのかな、あれ)。

 ともあれ基本的なストーリーと小ネタはかなり面白いです(原作はベストセラー小説だそうですが未読)。が、いかんせんテンポの緩急が悪すぎるしハロルド君のキャラも分かりやすい割には感情移入しにくい(彼のキャラクターを徹底して突き放したブラックジョークとして見せたいと言うのなら、甘ったるく撮り過ぎ)。いや全てはオオシマンがノーマン・ファン(ファンなのだよ一応)であるがためにこの映画を素直に受け止められないだけなのかも知れないが…。私だって女だ。惚れた男のあられもないカラミは何となくご遠慮仕りたいってものが乙女心じゃないか…。でも実際ハロルド君を例えばジョン・ハナ辺りが演じていたらかなりシニカルで面白い映画になってたと思うし(私はね)。つまんなくはないんだよ。むしろ面白いんだよ。でも惜しい!という一言をシンプルかつ偉そうに捧げたいムービー。冒頭でお風呂にアヒルちゃんを浮かべているノーマンは可愛かった。

 そしてかなりどうでもいい役でアイザック・ヘイズが出ているのにも注目。何してんだよシェフ!あの声聞くといつノーマン君の前で「熱い女の腰を抱いて〜♪」とか歌い出すんじゃないかと気になって気になって。あ、ノーマン君シェフに殴られて鼻血大サービスとかバイオレンスアクションらしいお楽しみもあるので、金髪美青年流血手錠がお好きな方はどうぞ(私だけ?)あ〜〜〜〜〜惜しい。


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