ジェイソンX／13日の金曜日

02年／米　監督：ジム・アイザック　出演：レクサ・ドイグ、リサ・ライダー、デビッド・クローネンバーグ、チャック・キャンベル
頑張れ！頑張れ！：ケイン・ホッダー

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　劇場封切鑑賞。基本知識はあるのですが、シリーズを制覇しているわけではない（そればっか）13金。すんごい昔にTVか何かでPart3を観てとても恐かった記憶があります。
　で、ズーランダー観に行った真ん前で公開していましたのでついフラッと入ってしまいました。「宇宙に行く」「クローネンバーグ出る」というガセとしか思えない情報だけは聞いていたので割に楽しみにはしていたのですが、まービデオで観てもいいかなあくらいの期待度だったんですね。が！（毎度このパターンですが）凄い楽しかったんですよ！面白かったというか”楽しい”。USJ等のアトラクション・ムービーの長編版という感じ。13金ファンもそうでない人も爆笑間違い無しのホットなエンタテインメント・スラッシャーです。色んな所で書かれていますが、舞台が宇宙（それも船の中だから実はクリスタル・レイクより閉鎖的だ）に変わっただけでやってる事は同じです。宇宙にもティーンエイジャーはいる！そしてイチャついている！

　近未来、クリスタル・レイク研究所によって捕えられ、地下施設に監禁されてしまったジェイソン。彼は不躾に投げかけられる卑猥な視線や言葉に耐え、奪われた自由を思う日々を過ごしていた。しかし変態博士クローネンバーグによって軍に売られ、好き者の軍人や医者からありとらゆる辱めを受けるという自分の運命を知った彼は必死の脱出を試みる。が、抵抗も空しく狡猾な女研究員によって冷凍保存室に閉じ込められ、ジェイソンは永遠の美を保ったまま研究員と氷の眠りに着いたのだった。
　400年後。環境汚染により荒野となった地球は今や宇宙ステーションの学生らのフィールドワークの場となっていた。そしてある日考古学者と学生、軍人を載せた一隻の探査船が廃虚と化した研究所に降り立ち、地下の冷凍保存室に辿り着く。そこで彼らが見たものは、貴重な21世紀地球人のサンプルと、神話をそのまま氷の彫像にしたようなジェイソン・ボーヒーズの姿だった。
　宇宙船に運び込まれたジェイソンは、無防備な姿で見知らぬ場所に寝かされている自分に気付き慌てて起き上がる。淫らな服装の女や粗暴な男たちに囲まれ怯えるジェイソン。身体には眠っている間に乱暴された痕跡があり、しかも彼の一番大切にしていた、身体の一部とも言える証が奪われているではないか。陵辱への怒りと悔しさを胸に燃え立たせ、己の純潔の象徴を取り戻そうとジェイソンは立ち上がる。400年の時を経ても彼の身体を狙う卑劣な大人や、淫らな行為で彼の心の傷を広げる学生どもの攻撃にさらされながら、最新技術によってさらに強くきらびやかに輝いたジェイソンは、美しき闘神と化し血染めのレクイエムを奏でるのだった…。

　というわけで凄く面白い話なんですが（わかんねえよ）、女アンドロイド（ちょっとトウが立ってるが）、その主人のオタク男、「ゾンビ」のピーターそっくり（マジそっくり）の軍人と多才なキャラがてんこ盛りで目を閉じる暇もないほど盛り上がれる素晴らしい映画です。ていうかクリスタル・レイク研究所って何なんですか？何研究するの？他にも爆笑バーチャルゲームとか爆笑蘇生機とかとにかく爆笑の嵐。あとシャトルの形がチンコそっくりなのは狙ってたのかなあ。そして各所で話題のメタル・ジェイソン！「ゼイラム」＆「ゼイリブ」を思い出してしまったのは私だけではあるまい。ケイタ・アマミヤ・ミーツ・ジェイソン。もう登場した瞬間観客全員のアゴが床に付く音がハッキリ聞こえたほどクール。これだからホラーファンは止められない。他のジャンルではこんなホノボノとした気分は味わえない。オチまで含めて最高だ。でもこれで宇宙まで行っちゃったから、あとは「大アマゾンのジェイソン�ｩ」とか「信濃路湯けむりジェイソ�ｪ」とか「カイロの紫のジェイソン�ｫ」とかそんな所しか残ってないだろう。素敵だ。しかし新作でケインが出ねえというのは許せねえ。ケイン無くして何のジェイソンぞ。頑張れケイン。コスギじゃないぞ。

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