ジェヴォーダンの獣

01年/仏 監督:クリストフ・ガンズ 出演:サミュエル・ル・ビアン、ヴァンサン・カッセル
モニカ・ベルッチ、ジェレミー・レニエ、エミリー・デュケンヌ
主役:マーク・ダカスコス


  久々の大興奮映画でした!もう同じ日に観た『オーシャンズ11』の事などスッパリ脳味噌から出て行ってしまいそうなくらいの感動。やはり私は一生1.カンフー 2.スローモーション 3.ヨーロッパ男 の3つの呪縛から逃げられないようです。さあ皆さんご一緒に!腐乱ス男にぃ、虜ロ――――ル!

 フランスのジェヴォーダン伝説の事はUMA、UFOオタクだった孤独な時期に何かで読んだ覚えがあるのですがとりあえずそんな事は抜きにしてカンフーよカンフー!舞台が中世だろうがフランスだろうが貴族だろうが山賊だろうがカンフー!敵は鉄の爪(なんつうオタク武器をスクリーンに復活させやがったんだこの映画は)着けてカンフー!殴られれば血糊を吐き、武器は背中から取り出す(効果音付き)。蹴りを決められた時は最低3メートルはふっとび、3回以上格闘シーンがある場合、内1回は必ず雨の中で闘う。基本です。しかしこの基本を押さえていない映画のなんと多いことか(それを押さえるとある種の客しか入らなくなるからです)。

 全体的にクライマックスが多すぎるし、冗長な割には説明不足の部分も多いのですが、映像の快感に浸る気持ちよさは近年随一。それより何より
 マーク・ダカスコスが美しい。
 わざわざ改行するこっちゃ無いかも知れませんが、ミスタークライング・フリーマン、素晴らし過ぎます。役柄はジェヴォーダン地方に現れた謎の獣の調査のために国王から派遣された博物学者・フロンザックの従者マニ(この名前も個人的ヒット…)。インディアンで、フロンザックとは人種を超えた義兄弟の契りを交わしている。部族に居た時は司祭をしており、狼と魂を交わすことが出来る格闘技の達人。この設定だけでもツボを突かれ過ぎてオオシマンメロメロですが、さすが格闘のプロだけあって立ち姿が美しい。褐色の肌に黒目がちのでかい眼、長い黒髪。回し蹴りがスローモーションで決まった瞬間に「Lux,Super Rich…」と呟いた人は私だけではあるまい。行けダカスコス!次のラックス女優は君だ!コピーは「闘う男に煌めきを…」で。しかしこの映画はマニに80%持ってかれてますな。おたくな監督さんは「マニはもののけ姫だ」と発言しているらしいですが、まさにそんな雰囲気。フロンザックとの友情や、世話になる領主の息子(超美少年)トマへの兄貴っぷりも素敵。そして純情さんな所も母性本能を刺激して辛抱たまりません。早くも2002年最強の萌えキャラ登場か?セリフは少ないのですが印象は一番強かった。

 そして虜ロールチェックとして外せないのはもちろん美白プリンス・晩餐カッセル。実写なのになぜかCG(ポリゴン)に見える見事な格闘シーンはもちろん、油壷から抜け出たような…という古風な形容がピッタリの爬虫類演技。胸のすくような変態悪役を大変好演しています。役者やのう。インタビュー、舞台挨拶等を見ると私服がおそろしくダサい気さくなあんちゃんのようですが、今回は『ドーベルマン』などの比ではない心の底から側に寄りたくなくなるような悪人。晩餐出演作のほぼ全てをコンプリートしている大ファンの私でさえ指さして「気色悪いわあ!」と叫べるくらいに気持悪いです。相方(?)マチュー・カソヴィッツが『アメリ』で世界の不思議少女の母性本能をくすぐりまくっている時にこんな大多数の女子から総スカンを食らいそうな役を…漢だぜ晩餐。しかし本当に手足長くてスタイルいいなあこの人。ダンス/サーカス仕込みの回し蹴り&××剣(見てのお楽しみ)は必見。最後に女房モニカ・ベルッチに××されてしまうのは浮気の復讐か?とにかく『ジェヴォーダンの獣』絶賛おすすめですよ!


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