スパイダーマン

02年/米 監督:侍Me! 出演:ウィレム・デフォー、ジェームス・フランコ、キルステン・ダンスト
ヒロイン:トビー・マグワイア


 兎に角最初っから最後まで目ん玉おっぴろげキック口ポカーン!でのめり込みまくりでした。嗚呼青春時代、服一枚買わずに神保町で金ある限り原本を買い漁っていた私は間違っていなかった!ピーター!その高校時代、ジャスト俺だよ!と思った方は果たして全世界に何人いらっしゃるでしょうか。好きな娘に話し掛けられてもニヤニヤする事しか出来ないキショいカメラ小僧(特技:マンガ描き及びコスプレ衣装制作)が摩天楼をバラ色に染めるモッコリヒーローに!CGと生身の動きの差がありすぎるとかMJが超ビッチだとか(好きだけど)86箇所の間違いだとか色々あるといえばあるのでしょうが、今私がこの映画に対して言えることはLOVEそしてリスペクト!それだけ!

 真面目に書くと一人の少年の成長物語としても、VFX満載アクション映画としても、ノリノリエンタテイメントとしても冗談抜きで90年代後半から出た映画の中ではベストに入るくらいのもんなんじゃないでしょうか(まだ相当興奮)。しかもこの3つのどれかに偏りがあるとかではなく、ドラマもアクションも視覚効果も全てが絶妙なバランスで2時間余りテイク・ミー・トゥ・ジ・アザーサイド!ByAEROSMITH!(今回の曲は絶対メンバー間で酒でも飲みながら適当にやったに違いない。格好いい)そう、映画ってのは2時間なら2時間、観客を全く違う世界にふっ飛ばしてくれるのが最高なんですよ。もちろんリアリティが無い話が良いという意味ではないです。ひょんな事から身に余るパワーを手に入れてしまったオタク少年ピーターの悲哀、戸惑いながらも成長しやがて自分の使命を見出すが、そこにあるのは幸福や名声だけではないという事も同時に理解する、前向きで力強いけど切ない漢の道!その辺のリアリズム&ダンディズムが勧善懲悪じゃ納得できないヒネクレハーツを持つ人々に感情移入&喝采を浴びたんやと思います。あとユーモラスな所もね!今回は一作目という事でピーターの無駄口も控えめですが、次作からはきっと一発殴るたびにバカを言うスパイディ節が炸裂してくれる事でしょう。

 そういやスパイディって自分の登場シーンを演出するためにサーチライト付けてるんですよ。バットマンのサーチライトみたいに、暗闇にスパイディの顔が浮かび上がるヤツ。アレは絶対映画にも採用して欲しい!アホ過ぎるアイテムですが秘密道具の中で一番好きかも。彼のお調子者な性格を如実に表していてナイス。心配するなよ!ボクを含めここに居るどんなスーパーヒーローでも、タイツを履く時は片足から履くのさ!(インフィニティ・ガントレット時のスパイディ名セリフ)

 しかしちょっとダークなだけでなく、いきなりマッチョになっちゃってワーオ!と喜んだりビルの間を飛び回ってキャッホー!とはしゃいだり、そういうお気楽な部分もちゃんとあるのが嬉しい。というかゴタクは抜きにして純粋に面白いんですよ。アメコミヒーローは楽しくなくちゃね!そして切ないの。おら!ティム・バートン!お前ちょっとコッチ来て座れ!正座だ正座!てめぇ「コミックスは読まない」とかヌカしてたが観ろこの映画を!思い出さないか何かを!もう一度ここに戻るんだティム!なんて『バットマンリターンズ』で惚れさせておいて『猿惑』で私を海より深く絶望させてくれたティム・バートンに説教したくなるほどスクリーンの前の私の紅涙を絞ってくれた『スパイダーマン』。これだよ!ヒーロー映画、青春映画ってのはこれなんだよ!ブルース・キャンベル出てたし!(最重要点。しかし肥えましたなあ…エルビスそっくりさんみたい)

 この辺で切り上げとくと「オオシマンさんて本当に映画を愛してる情熱的なナイス害なのね…」で終れるんですがそうは問屋がオロロン島。いや〜ええケツしてましたねトビー・マグワイア!しかも巨乳!しりふりしりふり!ちちふりちちふり!みぎゃー!(田村信)アホ丸出しにもホドがありますが、人工衛星がマーズ・アタックしようというこのご時世にあれほど「ムチムチプリン」という化石形容詞が似会うボディがありましょうや?街頭インタビューでも話題になるほどのナイスヒップを目の当たりにし、有楽町マリオンで愚息もウェブ・シューター!(設定変わってましたな。映画版の方が逆に真実味があるのが面白い)見るまいと思っていても(思いませんでしたが)目に飛び込んでくるジーパンやタイツがはちきれんばかりのムチムチバディ。トビー!キミは今ジェニファー・ロペスを越えた!来年のアカデミー賞にスケスケドレスを着て行くんだ!そして翌年トレイ・パーカーに真似されろ!もう何言ってるかよく分かりませんが、兎に角マッチョデブ専ネコ顔スキーにとってこれほどの逸材はないぜという事で大興奮しておるのです。サム・ライミは神ですか?もうバカだろうがスケベだろうが生涯独身だろうが何言われてもオオシマンひるみません。日劇の大画面に映ったあの素晴らしきスパイダースーツを心の糧に生きて行きます。お母さん、ごめんね。あとウィレム・デフォー様の「一人こまわり」は人間国宝に指定しても良さそうなくらい見事な芸でした。つくづく格好いいわ…。 


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