スパイ・ゲーム

01年/米 監督:トニー・スコット 出演:ロバート・レッドフォード、シャーロット・ランプリング(!!)
囚われの姫君:ブラッド・ピット


 劇場で観ちゃいましたよ『スパイ・ゲーム』いや酸っぱい☆ゲイ夢!衝撃!ええと先ずは冷静に語りますと、話自体はしごく真っ当でマジメな映画でした。以下ざっとストーリー→ある女性を中国の刑務所から救出しようと単独行動を起こしたCIAのエージェント、ビショップ(ブラピ)がヘマをやらかしてとっ捕まってしまう。彼を育て上げた定年間近エージェント、ミュラー(ロバートレドホド)は見捨てろという上層部の意志に反して遠く離れたビショップを救うため、最大限の知能とコネ、貯金を使いまくるのだが…。という話。レドホドは電話と書類を使って、CIA庁舎から一歩も出ないでブラピ救出作戦を展開します。その辺がちょっとおもろい。一見地味っぽい話ですが、監督トニー・スコットなんで演出のコケ脅かし度は世界最強。カメラ回転!カットバック(一部つなぎ間違いがあったような気がするのは気のせいでしょうか)!スモーク(兄貴と一緒)!しかしサントラ(スコア?)がえらいかっちょ良いので、ストーリーのトーンとの違和感は感じたものの楽しく観られました。 ただちょっと展開が早すぎて仕事明けのアホ脳にはちょっと着いて行けなかった部分もあり。スパイ(CIA)を看板にしてるだけあって陰謀、嘘、腹の探りあいの連続で「エロイカより愛をこめて」もまともに展開が追えない高卒にはちょっと辛かった。偏差値40以下にも分かる映画作りを!一本の映画としてみれば65〜70点。金は払ってまあオッケーな点数です。

 で、以下がらっと視点を変えて女の業アイで観させて頂きますと…これってアレでしょうか。ハリウッドが世界のスラッシャーの財布の紐に照準を当てた確信犯映画?そうなの?ああ払ったさ一般1800円!買ったさパンフ500円!せめてもの抵抗にグッズは買わねえぞ!絶対にな!ポストカード欲しい!
 とにかくですね、この映画大半はレドホド氏の「マイ・スウィート・メモリーwithブラピv」な回想シーンで埋められてるんですが、まあこのホモくさいこと(単刀直入過ぎる表現です。−40点)。なんていうか若いツバメに、自分のモノにはならないと理解しつつも貢いじゃう悲しきマダムのような…。
 しかし「君にモテたいんだ」「花束は?」「今日誕生日だろう…」等シラフじゃ言えないセリフの連続にオオシマン気絶寸前です。ベトナムの戦場で見初めたハンサムな軍曹を一人前のエージェントにするため様々な修行をさせるレドホド。普通に勧誘すりゃ素直にCIAくらい入りそうなものを、わざわざ極寒の地で放置プレイまでして、おっさん契約のサインどころかハートもゲットしようって魂胆か?以下中年の悲しさとイヤラシさ満開でブラピを落とそうとするレドホド。人名を犠牲にする命令を聞くのを渋ったブラピに「アタシの命令がなければ貴方の命が危なかったのよ」と諭し、女が出来たと知るや「なんなのよあの女は!キー!」とばかりに仲を裂く。挙句…ネタバレになるからやめとこう。でもきっとラストのレドホドにナレーションを被せるとすれば「いいのよ…あの子は若いんだもの。私はもうおばあちゃん。年寄りの私があの子にしてあげられるのはここまでよ…。でも、幸せになっても私を忘れちゃいやあよ…」て感じでしょうか。というかナチュラルにセリフが全部オネエ言葉に脳内変換されてしまって非常に困りました。すいません世間の風潮に反して私はレドホドが姫に見えてしまいましたよ…。健気すぎる!私の嫁にならないかレドホド。ダメ?映画館出たらオカマバーの勧誘の「オカマいりませんかー、オカマどうですかー」の声が妙に心に響いた。そんな映画でした(念のため、実際の映画の役柄はカマくさくはちっともないです。ダンディです)。

 本当に映画として純粋に面白かったんですが、最後のブラピの表情で、「ラ、ラブストーリー?!」と…。サントラ出てるのかな?もし歌モノでまとめるんだったら是非ドアーズの「The SPY」(モリソンホテル収録)は入れていただきたい。俺はスパイ♪俺はお前が心の奥深くに閉じ込めている夢を知っている〜♪


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