ズーランダー

01／米　監督・脚本・出演：ベン・スティラー　出演：オーウェン・ウィルソン、ジョン・ヴォイド、ミラ・ジョヴォヴィッチ
ヴィン・ディーゼルと被り気味：ビリー・ゼーン

　マ　グ　ナ　ム　!!!

　　

　のっけからすみません。でもこのブギーな情熱を他にどう言えばいいか分からなかったの。9／14封切ビンビン、電車ガタゴトシネパトス、行ってきましたズーランダー！というかそこの貴様！こんなもの読んでないで終わっちゃう前に劇場に行って下さい心からお願いします！ハコはシネパト、パンフも無しの捨て公開、でもこんな面白い映画見逃したらユー・ウィル・後悔・トゥー・ハードよ！嗚呼この先例え火の鳥の生き血を飲んだとしても、こんな面白い映画に再び出会う事は出来るだろうか？大袈裟？だって凄い面白かったんだもん！シラフで呼吸困難になるまで笑ったのなんて久しぶりだ。

　超セクシー男スーパーモデル、デレク・ズーランダーがファッション会の裏に潜む陰謀と戦う！と書いても別段間違ってはいないお話。とにかくストーリー、キャラクター、音楽、小ネタと余す所無く素晴らしい映画です。コメディとかそういうジャンルも吹っ飛ばして、ひたすら純粋にイイ映画。最初から最後までテンションが落ちないし、張れるだけ張った伏線もきっちり回収している。ほぼ一時間半キッカリという近年稀に見るタイトな上映時間ですが、その密度は食パン一斤を丸めてゴルフボールにしたくらいみっちりむっちりです。バブリー・アホエイティーズ大好き人間（私）が血の涙を流すなんとなくクリスタルなサントラに、エンドクレジットが「HIM SELF」でびっちり埋まるほど大挙出演しているセレブ（含ベッカム妻）も楽しい。そして何よりオオシマンをメロメロにしたのがベン・スティラー＆オーウェン・ウィルソンの主演二人組！

　この映画のギャグのキモは「ベン・スティラーがモテモテのゴージャススパモ」という設定にあると思うんですが、予想外に超クールだったのがベン演じるズーランダーのライバルモデル、ハンセルasオーウェン・ウィルソン。一度見たら忘れられない曲がりっパナの彼。私生活でもベンとはマブだそうですが納得の息の愛vっぷり。何よりモデル姿が妙にハマってる！ズーランダーはクール＆スタイリッシュ系モデルなんですが、ハンセルはワイルド＆アーシー。東洋趣味でコミューンな感じ。このキャラの立てっぷりが小憎らしいわ！しかしオーウェンさんてこんなに可愛い人だったのかー。今まさに波に乗ってるピチピチオーラがまたこの映画のトーンにぴったりで、なびくパツキンと飾らない白ブリーフに胸を射抜かれてしまいました。

　それにしてもベンもオーウェンも黙っていれば結構美形（だよね？だよね？）なのに、わざわざ崩しまくってそれをまた「ハンサム」と形容する二重のヒネリがたまらない。映画内で出て来るファッションもフツーに格好いいし（特にハンセルの服は可愛い！デレリークトファッションも着てみたいぞ）、ハービー・ハンコック、マイケル・ジャクソン、そしてもちろんフランキー・ゴーズ・トゥ・ハリウッドを完璧なタイミングで使うセンスも最高。ミラ・ジョヴォヴィッチのビッチもめちゃくちゃ笑えたし（訛りがイイ）、何より未だに思い出し笑いしちゃうのよさ。とにかく絶対楽しい気分になれる映画です！あと一個だけ、

この映画を観に行く前に、絶対「2001年宇宙の旅」を観ておいて下さい。

　冒頭だけでも結構ですので、これは是非！このポイントを守るだけでも100倍は楽しめます。